冬の訪れとともに、12月は寒さが一段と増してくる季節です。しかし、そんな中でも旬を迎える野菜たちが、私たちの健康をしっかりサポートしてくれます。今回は栄養士の目線から、12月の旬野菜について見ていきましょう。
12月の旬野菜
12月の主な旬野菜は以下の通りです。
寒さに強く、体を温めてくれる冬野菜が勢揃いしています。それぞれの特徴や栄養価、選び方、効果的な調理法を見ていきましょう。
白菜
12月は1年中旬を迎える白菜の時期です。
【栄養価】
白菜は水分が多く、カロリーが低いのが特徴です。一方で、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力アップに効果的です。ビタミンKは血液凝固を助ける働きがあります。食物繊維は便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。
白菜にはシソ科植物に特有の辛味成分であるイソチオシアネートも含まれており、抗がん作用が期待できます。さらに、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
【選び方】
白菜を選ぶ際は、締まりがあり重量感のある物を選びましょう。保存する際は野菜室で2-3日程度が目安です。
大根
12月から冬にかけて大根が旬を迎えます。
【栄養価】
大根はビタミンC、ビタミンB6、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力アップに効果的です。ビタミンB6は体内の代謝を促進する働きがあります。食物繊維は便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。
また、大根にはグルコシノレートという成分が含まれており、抗がん作用や抗菌作用が期待できます。さらに、カリウムやカルシウムなどのミネラルバランスも良好です。
【選び方】
大根を選ぶ際は、皮がきれいで重量感のあるものを選びましょう。保存する際は野菜室で1週間程度が目安です。
ブロッコリー
12月は1年を通して旬を迎えるブロッコリーの時期です。
【栄養価】
ブロッコリーは、ビタミンC、ビタミンK、葉酸が豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用や免疫力アップの効果があり、ビタミンKは血液凝固を助ける働きがあます。葉酸は妊婦の方に特に重要な栄養素で、胎児の健康維持に役立ちます。
また、ブロッコリーにはイソチオシアネートも含まれており、抗がん作用が期待できます。さらに、食物繊維も豊富なので、腸内環境の改善にも効果的です。
【選び方】
ブロッコリーを選ぶ際は、固く締まった花蕾を選びましょう。茎の部分も新鮮で柔らかいものがおすすめです。保存する際は野菜室で2-3日が目安です。
かぼちゃ
12月はかぼちゃの旬を迎える時期です。
【栄養価】
かぼちゃはカロテノイドの一種であるβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンには強力な抗酸化作用があり、免疫力アップや美肌効果が期待できます。
また、かぼちゃはビタミンC、食物繊維、鉄分なども含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力アップに効果的です。食物繊維は便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。鉄分は貧血予防に寄与します。
【選び方】
かぼちゃを選ぶ際は、しっかりした重量感があり、表面に光沢のあるものを選びましょう。保存する際は冷暗所で2-3週間程度保存できます。
里芋
12月はじめの時期が里芋の旬です。
【栄養価】
里芋はビタミンC、食物繊維、ミネラルが豊富に含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、免疫力アップに効果的です。食物繊維は便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。ミネラルバランスも良好で、カリウムやリンなどが含まれています。
また、里芋にはバナジウムという微量ミネラルが含まれており、血糖値の改善に期待できます。デンプンの消化が穏やかなので、胃腸の弱い方にも適しています。
【選び方】
里芋を選ぶ際は、しっかりとした重量感があり、傷のない新鮮なものを選びましょう。保存する際は冷暗所で1週間程度が目安です。
ごぼう
12月からごぼうの旬を迎えます。
【栄養価】
ごぼうはビタミンB1、食物繊維、ミネラルが豊富に含まれています。ビタミンB1は糖質の代謝を助け、体内のエネルギー産生に役立ちます。食物繊維は便秘予防や腸内環境の改善に効果的です。ミネラルバランスも良好で、鉄分やカルシウムなどが含まれています。
また、ごぼうには独特の芳香成分イヌリンが含まれています。イヌリンには血糖値上昇抑制作用があり、糖尿病予防に期待できます。さらに、抗酸化作用や抗がん作用も報告されています。
【選び方】
ごぼうを選ぶ際は、しっかりした重量感があり、皮がきれいなものを選びましょう。保存する際は野菜室で1週間程度が目安です。
スーパーでの購入時の注意点
12月は旬の野菜が豊富な時期ですが、価格も高めになる傾向にあります。特に人気の高いブロッコリーやかぼちゃ、しいたけなどは品薄になりやすく、良質なものを見つけるのが難しい場合もあります。
また、産地によって味わいや食感が異なることもあるので、定期的に産地やお店を変えて比較するのが良いでしょう。
価格帯
12月の旬の野菜の価格帯は以下の通りです。
保存と下処理
これらの野菜は冷蔵庫や冷暗所で1週間程度保存可能です。ただし、傷みやすい部分は取り除いて、清潔な状態で保存しましょう。
下処理の際は食べる部分を丁寧に洗い、カットする際は食べやすい大きさに揃えると調理がしやすくなります。
効率的な栄養摂取
12月の旬野菜は、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なのが特徴です。これらの栄養素を効率的に摂取するには、以下のような調理方法がおすすめです。
また、これらの野菜を組み合わせて調理すると相乗効果が期待できます。例えば、白菜と大根を使った白菜のみぞれ煮は、ビタミンやミネラルが豊富な冬の代表的な一品です。
産地情報
これらの12月の旬野菜の主な産地は以下の通りです。
季節や気候の変化により産地が変わることもあるので、定期的にチェックしましょう。
雑学:白菜の保存方法
白菜は水分が多く傷みやすい野菜ですが、適切に保存すれば長期間新鮮な状態を維持できます。葉の部分と根の部分は別々に保存するのがおすすめです。葉の部分は野菜室で、根の部分は冷蔵庫の下段で保存すると、それぞれの期間を延ばすことができます。しっかりと大切に保管すれば、旬の時期まで白菜を楽しめるはずです。
雑学:かぼちゃの保存方法
かぼちゃは冷暗所での保存が適しています。特に切り口の部分は保存期間が短いため、包丁で切る際はできるだけ切り口を小さくするのがコツです。切り分けた後は、ラップやアルミホイルで包んで冷暗所に保管すると、2-3週間程度の保存が可能です。そうすることで、旬の時期まで美味しさを保ったかぼちゃを食べられます。
まとめ
12月は、まさに冬の訪れを感じさせる旬の野菜が登場する季節です。白菜や大根、ブロッコリーなどは、寒さに負けない強さと豊富な栄養価が特徴の冬野菜です。
これらの野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維、機能性成分が豊富に含まれています。寒さの厳しい冬を健康的に乗り越えるために、これらの野菜から活力を得ることができます。特に注目したいのが、免疫力アップや抗がん作用、血糖値の改善効果などの健康効果が期待できる成分が豊富に含まれていることです。
また、産地情報や保存方法、効果的な調理法を意識しながら、旬の野菜の魅力を最大限引き出すことができます。家族みんなで冬の味覚を楽しみながら、バランスの良い食生活を送りましょう。






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